2013年03月25日 5:04 PM
お客様を花にしてしまう世にも不思議な花屋さんのお話し。
店に入って来た若い男。
恋人の誕生日に贈る花を買いに来た。
若い女性の店員が応対に出た。
「どんなお花がお好きですか」と店員がお客様である若い男に問いかけた。
お客様は「どんな花のどんな白よりも、もっと白くて素敵な色の花束を作ってほしい」と店員に言った。
店員ははたと考えた。
どんな白い色の花よりも白い花とは何と言う花なのか。
白いガーベラなのか。白いバラの花なのか、はたまた白い菊がいいのか?
どの花を手にとって花束にしても白より白い花束とはならない。
白はどんな花を使っても白は白。それ以上にも以下にもならない。
これは禅問答か?
と思いながら考え続けた。あらゆる白い花を試してみたけれどダメだった。
お客様には気に入ってはもらえない。
最後の手段に出た。皆さんも経験はないですか。こんな話しを。
それはデッサンで鉛筆の黒だけで色を表現すると言うことを。
黒なのにその形や濃淡、そのリズムと線の硬さ柔らかさ、これらによって着物の柄や色彩、ガラスの器の透明感まで表現できると言う。
それと同じで色は本当は色として存在しているのではなくモノクロの中にすでに色になる元があるのだ。
そう思ってもう一度白い花のイメージを思い浮かべてみた。
黒い鉛筆の対極にある白い色とはすべての色からその個性を奪い取った時に現れるものだと思った。色という個性を奪い取るとは、そのものの本質に戻ることかもしれない。
そう考えると花の本質とは、花の持っている優しさ、可憐さ、かぐわしさ等。
これらを表現した花束を作った。
するとお客様は、「こんな花がほしかったのだ」と言ってじっとその花束を見つめ続けた。
そのうち、お客様の心がその白い花束と同じ優しく可憐でかぐわしい気持ちになった。
その心といっしょにその花束に吸い込まれるようにして一輪の花になってしまった。
お客様の望みはこうして花になることによってかなえられた。
白い花とはどんなものでも受け入れる包容力と、すべての個性を超えそのものの本質に迫ることを言っている、とこの時わかった。こうしてお客様は恋人に贈る花束となって、その恋人のすべてを受け入れる包容力を授かった。
これが白よりももっと白い花を注文したお客様とそれに応えた花屋さんの物語。
結婚式の「白無垢」や「純白のドレス」はあなたのすべてを受け入れることを表していると思った。
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