2009年12月15日 2:54 PM
注文の注文の多い料理店は、店へ来たお客を料理して食べてしまうお話しでした。今日はそのとなりで営業している花屋さんがこの物語の舞台です。
花屋といっても皆さんが想像するような、きれいな花がいっぱい飾ってあって、お客さんが好きな花を選んで花束にしてきれいにラッピングするような花屋ではありません。となりのお客を料理して食べてしまう料理店といっしょで、この花屋ではお客様を花にしてきれいに束ねてラッピングして花束にしてしまうのです。そしてその花束をこの店の娘さんの誕生日にプレゼントするのです。プレゼントしたお客様でできた花束は、この時娘さんに気に入ってもらえないと花のままでこの店の奥にあるストッカーに入れられ次の誕生日までおいておかれるそうです。では気に入ってもらえたらどうなるのかですって?それはたいへん名誉なことで、誕生日にもらった花束をその娘さんが抱きしめてキスをするんです。すると不思議ふしぎその花は元のお客に戻って、ちょうどお客の唇にキスがされていると、今度は誕生日ではなくて結婚祝の花束になってしまうのです。娘さんにとっては誕生祝で花束をもらい、また結婚祝で花束をもらうという二重の喜びとなるのです。でも花束になったお客はたいへんです。花になったり娘さんの結婚相手になったり、またお祝いの花束になったりと大忙しになります。それだけならいいんですが、もう一度花束になったお客に娘さんがキスをするのです。するとこんどは花束はそのきれいなままで、娘さんの唇と花のおしべの花粉とが受粉してしまうのです。それから十月十日といいますが、娘さんは妊娠しておなかが大きくふくらんで、とうとうその中から花と人間の相の子が何人も生まれて来たのです。ある子は体は人間なんだけど首から上が大きなユリの花。またある子は体は太い茎で根が生えているけれど顔はちゃんと人間の顔なのです。こんな混血なんて見たことないでしょう。
朝起きた時、顔が人間の子はちゃんと「おはよう」とあいさつするんですが、ユリの花の子は「おはよう」の替わりに良い香りをあたり一面にまきちらすのです。またえんどう豆の顔の子はあいさつするたびに、さやの中の豆をひとつづつはじき飛ばしてあいさつ代りに相手にあげるんです。その豆をもらった人が庭に豆を植えて水をやると、次の日にはつるが伸び葉が出てきました。よく見るとそのつるは人間の手の指のように見えその葉は耳のようでした。こうして次々に生まれた混血で、この地球の上は人間と花とがいろんな形で混じった生命でうめつくされるようになったのです。
人間はこうして植物の生命力と人間としてのやさしい心の両方を持った不思議な生命となったそうです。
いつか皆さんもこんな不思議な花の店へ行ってみてはいかがですか。自分が花になったり、自分が恋した花と自分の間に花と人間の混血が生まれたりするかもしれません。花と人間は元々同じ魂から分化したのかもしれません。なぜって人間はこんなにも花を見ると心が癒されるのですから。
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